ゴールはまだまだ先・・

こんにちはYatです。

 

ハーフマラソン

なんとか走りきりました。

21.0975㎞、タイム1時間58分、

ほぼ2時間のドラマを

この感動が冷めやらぬうちにblogに綴ります。

🏃‍♀️🏃‍♀️🏃‍♀️

 

「残り1分を切りました〜!」とアナウンス

(いよいよ始まる。ドッ、ドッ・・)

「10、9、8・・・3、2、」

「スタート!」

 

アップルウオッチのrunningアプリと

ミュージックアプリをオンに。

 

周りがどっと動き出す。

(ゆっくり、ゆっくり・・焦るな)

今までの経験から、

他のランナーを気にすると自分のペースが乱れるのを知っている。

 

イヤホンから流れる曲もスローテンポだ。

あいみょんのアルバムをセットしたはず、

でも同じ曲がリピートされているみたい。

今更直す余裕はない。

 

3㎞ほど来たところで、

グレーの被り物をしたお姉さんに抜かれ、離されて行く。

(すごいなぁ、被り物をしていてもあんなに早い。)

かぶリン

Yatも頭にプロペラをつけて走っている。

楽しんで応援してもらうよう仮装している人が結構います。

6キロ通過〜、タ〜イム・・」とイヤホンから聞こえた。

ここまでは自分のペースで走れてる。

しかし、ここでコース最大の難所、登り坂が立ちはだかる。

 

登りきれず、歩き出す人たちを横目に

「ガンバ!」と声をかけ、

(ここで止まる訳にはいかない。)

と上を向いた。

 

やっとの思いで登り切ったが、気力とスタミナを坂に奪われ、

ここから折り返し地点までが精神的にキツイ。

「はぁ、はぁ、はぁ・・まだか?」

登りで使った足が悲鳴を上げる。

なんとか折り返し

まだ半分、と思うと精神的に辛い。

(さぁ、ここからがマラソンだ。)

自分に言い聞かせる。

 

後方から今にも死にそうな息づかいが、

「ハーハー、ヒーヒー、ゼーゼー・・」

うるさ〜い、気になる〜)

まぁ今に歩き出すだろう。

その予想は外れ、さらに近づいてくる。

うわー!

ついに抜かれた。

なんて奴だ。

辛そうになってからも走り続ける

『川内ユーキ』みたいだ。

 

「何マイルだ〜、なんマイルだ〜🎵」

13キロの立札が見えた頃

あの被り物のお姉さんが前方に、、

並んだ瞬間、

『かぶリン』ガンバ!と心で呟き抜かせてもらった。

(一体なんの被り物なのだろう)

と思ったが振り向く余力はない。

 

15キロ地点は下り坂、

Yatは得意、

と思っていたが、みんなはもっと得意の様だ。

 

そんな時、前方にカニっぽい走りの男性が走っている。

明らかにYatより年上。

(負ける訳にはいかない)

だが、なかなか追いつけない。

 

残り3〜4キロ

足が動かない。もうだめだ。

 

沿道の応援が聞こえた。

「頑張れ!プロペラ〜! 追い風だ!」

浮いた〜

その嬉しい応援に気持ちが一瞬浮いた。

 

だけど、カーニィを捕まえることはできない。

もう無理だ・・

 

最終コーナーに差し掛かった。

カー二ィは外側に横這いした。

Yatはその隙にインをついてわずかに前に出た。

(セコイ)(≧∀≦)

しかし、まだゴールまでは300mぐらい。

カーニィは確実にYatを意識し、食らいついて来た。

(再び抜かれるのか〜)

このままゴールまで突っ走るしかない。

もう力は残っていない

死んでもいい、

ゴールの先は

天国だ〜

いけ〜!

 

ゴォォ〜〜〜ル!

(もうどっちが勝ってもよかった。走り切った。終わった。)

 

🎵🎵🎵

 

運命共同体同士、ナンマイダ〜、ナンマイダ〜🎵』

 

あいみょんの曲「二人だけの国」が繰り返し耳元で流れていた。

 

力尽き、道路の縁石に座り込んだ。

なんとか最後まで走り切った達成感が身体全体を包む。

「最高!」

楽しかった〜

 

【おしまい】

 

登場人物:かぶリン

     川内ユーキ

     カーニィ

 

 

PS:勝手に名前を付けてしまってごめんなさい。

  一緒に走ってくれたみんなは同じゴールを目指す

  運命共同体同士でした。

  本当にありがとう。

  これからはそれぞれのゴールに向かって、

  また走り続けるでしょう。

  ゴールはまだまだ先でいいと思うYatなのでした。

 

*最後まで読んで頂きありがとうございました。